横浜やまて耳鼻咽喉科

JR山手駅より徒歩分の耳鼻咽喉科・頭頸部外科

耳鼻咽喉科専門医監修
耳・鼻・喉のQ&A

耳・鼻・喉のよくある症状や季節のお悩み、
当院における治療方法などを
耳鼻科専門医の院長が解説します。

子どもの鼻水が続くと中耳炎に?耳が痛くなる理由と受診の目安を耳鼻咽喉科医が解説<院内質問箱へのお答え>

耳のお悩み
2026.01.23

この記事でわかること

  • 子どもの鼓膜の形と役割
  • 鼻水と耳の痛みの関係
  • 急性中耳炎が起こる仕組み

患者さんからの質問①

「こまくは、どんなかたちをしてるんですか?」(from えみりさん)

鼓膜はうすくて丸い膜です

鼓膜(こまく)は、耳の穴のいちばん奥にある、直径1cmほどの白っぽくて丸い膜です。とても薄く、ピンと張った形をしています。

鼓膜のイラスト

イメージとしては、

  • 太鼓の皮
  • シャボン玉の膜

のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

子どもの鼓膜は大人と違う?

基本的な形は大人も子どもも同じですが、子どもの耳にはいくつか特徴があります。

  • 耳の穴が細い
  • 周囲の組織がやわらかい
  • 鼓膜は少し寝た状態になっている

患者さんからの質問②

「どうして鼻水をほっておくと、耳がいたくなるのでしょうか?」

鼻と耳はつながっています

鼻の奥と耳の中は、耳管(じかん)という細い通り道でつながっています。

特に子どもは、この耳管が短く、まっすぐ角度が少ない構造をしているため、鼻の炎症が耳に伝わりやすくなっています。

急性中耳炎が起こる仕組み

鼻水を伴う風邪のあと、次のような流れで急性中耳炎が起こります。

  1. 鼻水や鼻づまりが続く
  2. 鼻の奥で炎症が強くなる
  3. 耳管を通って細菌やウイルスが中耳へ入り込む
  4. 中耳に膿や液体がたまる
  5. 耳の痛みや発熱、不機嫌などの症状が出る

この状態を急性中耳炎といいます。

鼻水を中耳炎にしないための治療法は?

鼻水を中耳炎につなげないために大切なのは、「鼻水を止めること」よりも、「鼻の中の状態を整えること」です。

鼻水は体を守るために出ているものなので、無理に止める必要はありません。

まず重要なのは、鼻の通りを良くすることです。鼻づまりがあると、鼻の奥の圧が変わり、耳管がうまく開かなくなります。

その結果、耳の中に空気が入らず、中耳炎が起こりやすくなります。

治療では、次のような方法を組み合わせて行います。

  • 鼻の中の腫れや炎症を抑える治療
  • 鼻水の性状に合わせた内服薬の使用
  • 必要に応じた鼻の処置

これらによって、鼻の奥の環境を整え、耳への影響を減らしていきます。

家庭でできるケア(乳幼児の場合も含めて)

家庭でのケアも、中耳炎の予防にはとても大切です。ただし、年齢によって注意点が異なります。

幼児や小学生の場合は、

  • 鼻水は強くかまず、片方ずつかむ
  • 鼻づまりが強いときは無理にかまない
  • 体調が悪いときは早めに休む

といった点を意識しましょう。

一方、乳幼児の場合は、自分で鼻をかむことができません。そのため、

  • 鼻水が多いときは、必要に応じて鼻吸い器を使う
  • 嫌がる場合は無理に何度も行わない
  • 授乳や哺乳がしにくそうなときは早めに相談する

といった対応が大切です。

特に乳幼児では、

  • 鼻水が続いている
  • ミルクや母乳を飲みにくそう
  • 寝つきが悪い、機嫌が悪い

といった変化が、中耳炎のサインであることもあります。

鼻水が出ている段階で適切な治療やケアを行うことで、急性中耳炎の発症や重症化を防ぐことができます。

「まだ耳は痛くなさそうだから大丈夫」と自己判断せず、気になる様子があれば早めに耳鼻咽喉科に相談することが大切です。

横浜エリアで多い受診のきっかけ

当院周辺の横浜エリアでは、

  • 保育園や幼稚園での集団生活
  • 風邪を繰り返すこと

などが影響し、急性中耳炎で受診されるお子さんが多く見られます。「様子を見ていたら、急に耳を痛がるようになった」というケースも少なくありません。

 

こんな症状があれば受診をおすすめします

  • 耳を触って痛がる
  • 夜泣きが強くなった
  • テレビの音を大きくする
  • 鼻水が1週間以上続く

このような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

早期に診察を受けることで、重症化や長期化を防ぐことができます。

よくある質問(Q&A)

Q1.鼻水が少し出ているだけでも、耳に影響しますか?

A. 少量の鼻水であれば、すぐに耳に影響することは多くありません。ただし、鼻水が長く続く場合や、鼻づまりが強い場合は、中耳炎につながることがあります。

Q2. 耳が痛いと言わなくても、中耳炎のことはありますか?

A. はい。子どもは耳の違和感をうまく言葉で表現できないことがあります。機嫌が悪い、夜泣きが増える、テレビの音を大きくするなどの変化がサインになることがあります。

Q3. 何歳から耳鼻咽喉科を受診できますか?

A. 乳児期から受診が可能です。鼻水や耳の症状が気になる場合は、年齢に関係なく相談してください。

まとめ

  • 鼓膜は音を感じる大切な膜です
  • 鼻と耳は耳管でつながっています
  • 鼻水の放置は急性中耳炎につながることがあります

耳や鼻の病気は、聞こえや呼吸だけでなく、睡眠や食事、機嫌など、子どもの日常生活に大きく影響します。

心配なことがあれば、早めに耳鼻咽喉科へご相談ください。


この記事の監修者

山本 学慧(横浜やまて耳鼻咽喉科 院長)
2012年 横浜市立大学医学部医学科 卒業
2014年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 耳鼻咽喉科
2015年 神奈川県立こども医療センター 耳鼻いんこう科
2016年 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2018年 横浜労災病院 耳鼻咽喉科
2020年 藤沢市民病院 耳鼻咽喉科
2021年 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2024年 横浜やまて耳鼻咽喉科 開院
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医
・補聴器適合判定医
・Infection Control Doctor
・難病指定医
・身体障害者福祉法第15条指定医
・緩和ケア講習会修了
・臨床研修指導医
・嚥下機能評価研修修了

https://yamate-ent.com/doctor.html

最新の記事

カテゴリー

横浜市中区の耳鼻咽喉科・頭頸部外科
〒231-0846
横浜市中区大和町2-48-7 ラ・メゾン11 102号室
診療時間
: 火曜午後は20:00まで
: 土曜は13:00まで
休診日: 水曜、日曜、祝日

※予約が無くても受診できますが、予約の合間に診察をしますので、
お待たせする場合がございます。ご了承ください。

※紹介状をお持ちの方は、ご来院前にお電話下さい。

アクセス
電車でお越しの方
・JR根岸線「山手駅」から徒歩3分
バスでお越しの方
・山手駅循環「大和町2丁目バス停」下車すぐ
・「大和町バス停」から徒歩約7分
自転車でお越しの方
・当院駐輪場をご利用下さい
車でお越しの方
・専用駐車場はございません
近隣のコインパーキングをご利用下さい
お問い合わせ
045-628-3810
WEB予約
LINE予約