横浜やまて耳鼻咽喉科

JR山手駅より徒歩分の耳鼻咽喉科・頭頸部外科

耳鼻咽喉科専門医監修
耳・鼻・喉のQ&A

耳・鼻・喉のよくある症状や季節のお悩み、
当院における治療方法などを
耳鼻科専門医の院長が解説します。

花粉症は予防できる?時期が来る前に薬を早めに飲む効果と注意点【耳鼻咽喉科医が解説】<院内質問箱へのお答え>

鼻のお悩み
2026.01.29

患者さんからの質問

「花粉症です。時期が来る前に予防的に早めにアレルギーの薬を飲むのはOKですか」

この質問は、毎年花粉症シーズンが近づくと非常によくいただきます。
結論からお伝えすると、多くの場合「OK」であり、むしろおすすめできるケースもあります。

ただし、いくつか知っておいてほしいポイントがあります。

花粉症の薬のイラスト

花粉症は「症状が出てから」より「出る前」が大事

花粉症は、花粉が体に入ることで、
鼻や目の粘膜でアレルギー反応が起こり、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ

といった症状が出ます。

症状が強く出てから治療を始めると、
炎症がすでに完成している状態のため、薬の効きが悪く感じることがあります。

予防的に薬を飲む「初期療法」とは?

花粉症では、初期療法と呼ばれる治療法があります。

これは、

  • 花粉が本格的に飛び始める前
  • もしくは、症状がごく軽いうち

からアレルギーの薬を使い始める方法です。

初期療法の目的

  • アレルギー反応を起こしにくくする
  • 症状が出ても「軽く済ませる」
  • シーズン中のつらさを減らす

つまり、
花粉症を「完全に防ぐ」わけではないけれど、悪化しにくくするのが目的です。

早めに使うメリット

予防的に薬を始めることで、次のようなメリットがあります。

  • 症状が出にくい
  • 出ても軽い
  • ピーク時の症状を軽減できる
  • 同じ薬でも症状を抑えられる可能性がある

特に、

  • 毎年症状が強い方
  • 仕事や学校を休めない方
  • 受験・行事・繁忙期がある方

には、初期療法が向いています。

「症状がないのに薬を使って大丈夫?」という不安について

この質問もよくあります。

現在使われている花粉症薬の多くは、
用量・用法を守れば、予防的に使用しても問題ない薬です。

ただし、

  • 眠気が出やすい薬
  • 体質に合わない薬

もあるため、合わない市販薬を長期間飲み続けるのはおすすめしません。

いつから始めるのがベスト?

目安としては、

  • 花粉飛散開始の1〜2週間前
  • もしくは「毎年そろそろ来るな」と感じる時期

がひとつのタイミングです。

「まだ症状はないけど不安」という段階で受診していただいても、
早すぎるということはありません。

すべての人が早めに使うべき?

ここは大事なポイントです。

  • 毎年症状が軽い
  • 数日で自然に治まる
  • 薬をほとんど使わずに済む

という方は、必ずしも初期治療が必要とは限りません。

むしろ市販薬でも対処可能なのであればそれも選択肢の一つと考えられます。

一方で、

  • 毎年つらい
  • 薬が効くまでに時間がかかる
  • 鼻づまりが長引く

という方は、早めの治療が結果的に楽になることが多いです。

受診のタイミングに迷ったら

今回の質問「花粉症の時期が来る前に、予防的に薬を飲むのはOKですか」

に対する答えをまとめると、

✔ 医師の判断のもとでならOK

✔ むしろ症状を軽くする可能性が高い

✔ 花粉本格飛散時期前に開始することをお勧めする

ということになります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 花粉症の薬を早めに飲み始めた場合、いつまで続ければいいですか?

A. 花粉症の薬をどのくらいの期間使うかは、症状の出方や花粉の飛散状況によって異なります。

 症状が落ち着いていれば途中で減量・中止できる場合もありますし、花粉の飛散が続く間は継続したほうがよいこともあります。その年の飛散状況や生活環境によるところが大きいです。

Q2. 毎年違う花粉症の薬を使っていますが、予防的に早めに飲んでも大丈夫ですか?

A. 多くの場合は問題ありません。ただし、花粉症の薬には種類があり、効果の出方や眠気などの副作用には個人差があります。

 毎年「効きにくい」「眠くなる」などの経験がある場合は、早めに受診して薬の選択を見直すことで、より楽にシーズンを過ごせる可能性があります。

Q3. 子どもでも花粉症の薬を予防的に使うことはできますか?

A. 年齢や症状、使用する薬の種類によって対応が異なります。

 子どもの場合、大人と同じ薬が使えないこともあり、用量の調整が必要です。花粉症が疑われる場合や、毎年つらそうにしている場合は、症状が出る前でも一度耳鼻咽喉科で相談することをおすすめします。

Q4. 市販の花粉症薬を早めに飲み始めても問題ありませんか?

A. 市販薬でも症状が軽く抑えられる方はいます。ただし、眠気などの副作用が出やすいものや、症状に合っていない場合もあります。

市販薬のみでコントロールが難しい場合には専門医に相談して、適切な治療を受けることを検討してください。

Q5. 花粉症の予防として、薬以外にできることはありますか?

A. マスクやメガネの着用、帰宅時の洗顔・洗鼻なども花粉症対策として有効です。
症状緩和には非常に効果的であり、可能な限り行えるとよいでしょう。ただし、これらの対策だけではなかなか防ぎきれない部分もあるので、その場合はやはり投薬による治療を検討しましょう。

まとめ

  • 花粉症は「出てから」より「出る前」の対策が大切
  • 予防的に薬を始める初期療法は、多くの方に有効
  • 薬の種類や開始時期は、人によって異なる
  • 不安な場合は、症状が出る前でも耳鼻咽喉科に相談してOK

花粉症は毎年のことだからこそ、
「今年は少し楽だった」と感じられる対策を一緒に考えることが大切です。

早期に受診していただけると、通常の投薬以外にも舌下免疫療法などの根本治療や、点滴による効果の非常に強い薬なども説明できます。

今シーズンだけではなく、来シーズン以降の治療計画にも影響する可能性があります。

受診をご希望の方へ

花粉症は、症状が強くなってから受診するよりも、
早めに相談することで、つらさを軽く抑えられることが多い病気です。

「そろそろ花粉症の時期が不安」
「今年は早めに対策したい」
そんな段階での受診も問題ありません。

当院では、受診しやすいよう以下の体制を整えています。

  • オンライン予約可能
    WEB予約・LINE予約に対応しています
  • 待ち状況をWEB上で確認可能
    来院前に混雑状況をご確認いただけます
  • 火曜午後は20:00まで診療
    お仕事や学校帰りでも受診しやすい時間帯です

花粉症の症状や治療の始めどきで迷ったら、
「まだ軽いから…」と我慢せず、早めにご相談ください。

一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせて、
無理のない治療をご提案します。


この記事の監修者

山本 学慧(横浜やまて耳鼻咽喉科 院長)
2012年 横浜市立大学医学部医学科 卒業
2014年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 耳鼻咽喉科
2015年 神奈川県立こども医療センター 耳鼻いんこう科
2016年 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2018年 横浜労災病院 耳鼻咽喉科
2020年 藤沢市民病院 耳鼻咽喉科
2021年 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2024年 横浜やまて耳鼻咽喉科 開院
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医
・補聴器適合判定医
・Infection Control Doctor
・難病指定医
・身体障害者福祉法第15条指定医
・緩和ケア講習会修了
・臨床研修指導医
・嚥下機能評価研修修了

https://yamate-ent.com/doctor.html

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