横浜やまて耳鼻咽喉科

JR山手駅より徒歩分の耳鼻咽喉科・頭頸部外科

診療案内

聞こえにくい(難聴)
耳の痛み・かゆみ
耳だれ(耳漏)
耳あか
めまい(ふらふら、グルグルするなど)
耳がつまった感じ(耳閉感)
耳鳴り
顔面神経麻痺等
補聴器相談も行う予定です
くしゃみ
鼻づまり
鼻みず
においがわからない(嗅覚障害)
鼻水がのどに流れる(後鼻漏)
鼻がにおう
臭いにおいがする
鼻やほほの痛み
鼻血
いびき等
のどが痛む
咳や痰
のどの違和感
のどの異物感
のどのつまり感
飲み込みが悪い
声がかすれる
呼吸がぜいぜいする
口が乾く
口臭
のどに魚の骨がささった等
甲状腺疾患
甲状腺癌
咽頭癌
喉頭癌
鼻腔癌
舌癌
くしゃみ
鼻づまり
鼻みず
発熱外来
ワクチン

耳の病気

【症状】
鼓膜の奥に広がる中耳に細菌やウイルスなどの病原体が感染して炎症が生じる病気です。
耳の痛み、耳が詰まる感じ、難聴、耳だれ、発熱などがありましたら受診してください。
乳幼児の場合、症状を訴えることができないため、耳をさわる、気にして不機嫌になったり、泣いたりします。

【治療法】
軽症の場合はまずは鎮痛薬を処方し経過観察となります。数日後に再度ご来院いただき、再評価いたします。
中等度以上の場合は、抗菌薬を投与します。やはり数日後に来院いただき、評価します。
重症などである場合には鼓膜切開術などを行うこともあります。お子様で繰り返す場合には特殊な検査などを追加する場合があります。
【症状】
耳の痛みはありませんが、中耳に滲出液と呼ばれる液体がたまる中耳炎で、鼻水の症状が長引いたときに起こりやすい病気です。
主な症状は聞こえにくさ・難聴で、しっかり完治させないと深刻な状態(難聴の残存、それに伴う言語発達遅延、癒着性中耳炎や真珠出性中耳炎への移行など)になってしまう可能性があります。
発症が多いのは1~6歳の子どもです。保育園や幼稚園に通いだすと、どうしても鼻水が多くなり滲出性中耳炎をおこしやすくなります。
子どもは特に聞こえにくさを訴えることはほとんどないため、音への反応に左右差がある・呼びかけでもなかなか振り向かないなど、気になることがあった際には受診を検討してください。

【治療法】
急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)、急性咽喉頭炎、アレルギー性鼻炎、アデノイド肥大など原因疾患の治療を行いながら経過を観察します。
まずは3か月治療を行います。
可能なら自己通気と呼ばれる方法も紹介します。
それでも治癒しない場合や再発を繰り返す場合には、中耳の換気を維持するチューブを鼓膜に留置する治療を行います。
鼓膜の病的変化や難聴の程度をみて、アデノイド切除術も同時に行うことが推奨される場合もあります。
このような際には近隣の総合病院を紹介いたします。
滲出性中耳炎は完治まで長い時間がかかる病気です。
しっかり治さないと進行・悪化して鼓膜が癒着する癒着性中耳炎や、周囲の骨を壊して進行する真珠腫性中耳炎などを起こし、さらに深刻な病気を合併する可能性があります。
【症状】
鼓膜表面の皮膚の成分が鼓膜の裏側(中耳)に入り込んで、真珠腫という固まりを形成する病気です。
真珠腫が大きくなると中耳の骨を破壊して聞こえが悪くなったり、さらに病気が進行するとめまいや顔面神経麻痺、最終的には髄膜炎などの頭蓋内合併症を引き起こす可能性があります。

【治療法】
基本的には、内視鏡もしくは顕微鏡下手術で真珠腫の摘出と、真珠腫で破壊された耳小骨の連鎖再建を行う「鼓室形成術」という手術となります。
連携先の大学病院もしくは総合病院をご紹介いたします。
【症状】
急に片方の耳が聞こえなくなる病気です。 全く聞こえなくなってしまう場合もあれば、何となく耳のつまった感じがするといった比較的症状の軽い場合もあります。
耳が聞こえなくなる他に、周りがぐるぐるまわるようなめまいや耳鳴りといった症状が出ることもあります。
症状が起きてから2~3週間経過すると症状が固定してしまい治らないこともあるので、症状がでたらすぐに受診してください。
原因については現在まだわかっていないことが多く、最近の研究では多くの種類の難聴が含まれている可能性が高いとされています。

【治療法】
昔はステロイドという薬を内服もしくは点滴することが当たり前でした。
ただし最近の研究から作成されたガイドラインでは、ステロイド投与は考慮するとの記載になっています。
ステロイドは副作用も多いため、メリットデメリットを考慮した上で投与を検討します。詳しくはお尋ねください。

【子供の突発性難聴】
子供は自分から症状を訴えることが少ないため、「呼んでも反応がない」「聞き返すことが多い」「テレビのボリュームが大きくなった」などの行動が向けられたら難聴の可能性がありますのですぐに受診してください。
【症状】
低い音を聞きとる能力が阻害される難聴です。
過去には上記の突発性難聴の中に含まれていましたが、病態がはっきりしてきたので別の疾患として診断基準が確立されました。
症状としては「耳が詰まった感じがする」「低い音の耳鳴がする」「自分の声が大きく聞こえる」を訴える方が多いです。
通常の会話や生活で急激に聞き取れなくなるという事はないので、気づかないうちに進行してしまう人も多いです。
似たような症状を持つ病気にメニエール病という病気がありますが、こちらは耳鳴りだけでなくめまいも引き起こします。

【治療法】
ストレスを避けることがもっとも効果的というのがわかっています。
規則正しい、負担のない生活を心がけることが第一です。
薬物投与については、ステロイド投与が行われていた時期もありましたが、効果は限定的であり副作用を考えると積極的には推奨しないことになってきています。
利尿剤をメインとした治療が行われることが多いです。
長期に及ぶ場合もあるため、漢方薬なども検討されます。
【症状】
老化に伴い、高い音が聞き取りにくい・早口がわかりにくい・大勢の中での会話が聞き取れないなど、言葉を聞き分ける力が低下する病気です。
会話していて聞き返すことが多くなった、テレビなどの音量が大きいと言われたなどがある場合、また健康診断などで聴力に問題があると指摘された場合には、早めに受診してください。

【治療法】
老化に伴う現象なので、根治治療は不可能です。
したがって、補聴器を使用し、聴力を補うのが有効な方法となります。
補聴器と集音器は大きく違います。
補聴器は試聴して細かい調整をして初めて大きな力を発揮します。
簡単に購入できることも大事ですが、それだけだとせっかく買った補聴器もつかわなくなってします。
当院では補聴器相談医であり、補聴器外来も設けておりますので、気軽に相談ください。
【症状】
耳垢栓塞(じこうせんそく)とは、いわゆる耳あかが大量に溜まってしまって、耳の穴(外耳道)を狭くしたり、詰まらせてしまう病気です。
耳の閉塞感や難聴、耳鳴り、自声強聴(自分の声が大きく響く)などの耳の症状のほか、人によってはのどの違和感や胃の不快感・吐き気などを感じることもあります。
特に補聴器を装用されている方は溜まりやすく注意が必要な場合があります。
さらに進行すると外耳道真珠腫にいたることもあります。

【治療法】
耳鏡を用いて観察しながら、耳あかを摘出します。
また、耳あかが大きすぎたり、外耳道へ強く付着している場合には、「耳垢水」という液体を使って耳垢をふやかしてから摘出します。
【症状】
耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)とは、鼻の奥と耳をつなぎ、耳の中の圧力を調整する働きを持つ“耳管”と呼ばれる管が、風邪や副鼻腔炎など鼻や喉の炎症によって、耳管が腫れて狭くなってしまう病気です。
耳が詰まった・こもった感じ(閉そく感)になったり、聞こえが悪くなったりする症状が現れます。
長引くと難聴が進行する恐れのある滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)を合併する場合もあるので、注意が必要です。

【治療法】
原因となっている鼻や喉の炎症の治療を薬物療法にて行い、並行して、耳の通気を行います。
昔は医院での通気を行うことが多かったですが、現在は自己通気が有効であると報告されております。
詳しくは診察時にご相談ください。
【症状】
耳管開放症(じかんかいほうしょう)とは、耳と鼻をつなぐ細い管(耳管)が開きっぱなしになるために起こる病気です。
耳が詰まった感じ、音がこもって聞こえる、耳鳴りがする、自分の声が響いて聞こえるなどの症状が現れます。
不快な状態が続くと精神的にイライラしてきます。

【治療法】
耳用内視鏡を用いて観察し、耳管開放症の治療は生食点鼻にて耳管咽頭口を塞ぐ治療など行います。
重症の場合には手術が必要なこともありますのでその際は連携病院をご紹介させていただきます。
【症状】
耳の入口から鼓膜までの外耳道に炎症を起こしている状態です。
主な症状は、耳の痛み・かゆみ・耳だれなどです。
炎症が悪化して外耳道が腫れると、難聴(耳が聞こえづらくなる)や閉そく感(耳が詰まった感じ)を伴います。

【治療法】
耳掃除の際に皮膚を傷付けて炎症を起こしている場合は患部の清掃と消毒を行います。
炎症の原因が真菌(カビ)の場合には抗真菌剤を使用します。
外耳道炎はときに難治性で、治癒までに時間がかかり、頻回の通院による局所処置が必要となる場合もあります。

鼻の病気

【症状】
アレルギー症状を引き起こす家の埃やダニの糞・死骸などのほか、ペットのフケやカビなどのアレルゲンを吸入し、鼻の粘膜で抗原と抗体が反応して引き起こされる鼻症状です。
症状としてはくしゃみ・鼻水・鼻詰まりが3大症状で、主として鼻と目に症状が現れます。

【治療法】
治療の原則は原因物質の排除ですが、実際には困難なことも多く、症状をコントロールするため内服薬や点鼻薬などで症状を抑制します。
抗原が分かれば、そのエキスを少しずつ増量しながら注射して反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法や、注射の代わりに口腔粘膜から抗原を吸収させる舌下免疫療法も行っております。
【症状】
季節性のアレルギー性鼻炎の一種である花粉症は、よく知られているスギやヒノキの花粉の他、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギなどの植物の花粉が原因となり症状が引き起こされます。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの症状や目の痒み・異物感・充血、涙などの症状が現れます。
さらには咳、のどや皮膚の痒み、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感なども生じ、集中力がなくなったり、睡眠が浅くなったりと日常生活にも影響を及ぼします。

【治療法】
治療の原則は原因物質の排除ですが、実際には困難なことも多く、症状をコントロールするため内服薬や点鼻薬などで症状を抑制します。
抗原が分かれば、そのエキスを少しずつ増量しながら注射して反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法や、注射の代わりに口腔粘膜から抗原を吸収させる舌下免疫療法も行っております。
【症状】
鼻の周りには「副鼻腔」と呼ばれる空間があり、この空間内で炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」といい、以前は「蓄膿症」という呼び方もしていました。
症状は鼻づまり、ドロっとした匂いのする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などがあります。
一般的に感冒(風邪)のあとに急性副鼻腔炎になることが多く、多くはウイルス性で抗菌薬は投与せずに数日で改善します。
慢性化しているときは、通常の感染ではない(カビや歯が原因のものなど)もあるので相談してください。

【治療法】
鼻内視鏡やレントゲン、CTで検査をします。ウイルス性の場合は数日中に改善するのでネブライザー療法や処置を行います。
それでも治らない時には抗菌薬を追加したりします。慢性副鼻腔炎になっている際は抗菌薬少量長期投与を行い、改善乏しい場合は内視鏡による手術を検討します。
【症状】
簡単に言うと匂いがしなくなる症状です。嗅覚障害は主に気導性嗅覚障害、嗅神経性嗅覚障害、中枢性嗅覚障害の3つのタイプがあります。
気導性嗅覚障害は「におい分子」が「臭粘膜」まで到達できずにおいが感じにくくなっている状態です。
主に慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻の中の腫瘍、鼻中隔の弯曲もしくは鼻の骨折などが原因となります。
嗅神経性嗅覚障害はにおいを脳に伝える役割の臭神経が損傷してにおいを感じることができなくなっている状態です。
主にウイルス感染による風邪や、頭や顔の外傷、特定の薬剤の使用、加齢などが原因となります。 中枢性嗅覚障害は脳のダメージが原因で起こる嗅覚障害です。
主に頭部外傷、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症などが原因となります。

【治療法】
嗅覚障害は原因となるそれぞれの病気を治療することが基本となります。
気導性嗅覚障害はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの炎症が原因の場合、薬物療法やネブライザー療法を行います。鼻中隔の弯曲などが原因となると手術を検討します。
嗅神経性嗅覚障害は主に薬物療法で治療を行います。最近の研究ではリハビリが有効であることがわかってきており、行っていただきます。
中枢性嗅覚障害の場合は専門の医療機関をご紹介させていただきます。
【症状】
慢性副鼻腔炎の中でも、鼻茸というポリープが多数できているタイプです。
ここ10年ぐらい注目されてきて、国の指定難病になっています。嗅覚障害と鼻閉が主な症状となり難治性です。
薬物療法の効果が乏しく、手術を行うことが治療の基本となってきました。
それでも再発することが非常に多く、やむなくステロイド剤を使用していました。
ここ数年、特効薬といえる、分子標的薬が開発されました。

【治療法】
ステロイド薬を使用すると劇的にポリープが小さくなり症状も劇的に改善することが多いです。
ただしステロイドは副作用が非常におおく、基本的には長期投与は推奨できません。
基本的には手術を行い、ポリープができる粘膜を可能な限り切除することが大切です。
それなりに大変な手術になります。
術後再発することが多いため、特殊な分子標的薬を使用します。
高額なため指定難病申請などを行えるよう当院にて説明いたします。
【症状】
ほとんどの鼻血は鼻の入り口付近にある左右の穴の仕切り部分(キーゼルバッハ部位)からの出血なので基本的には心配ありません。
よくお子さんが鼻血をだしますが、大人より鼻の粘膜が弱いため、のぼせたり、興奮したりすることで鼻血がでます。
このような場合は10分程度で止まるため、基本的には治療が不要です。
しかし、よく鼻血を出すお子さんはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、急性鼻炎などが原因となる場合もあるのでその際には原因を治療するため、受診してください。
大人になるとあまり鼻血を出すことは無いと思いますが、60歳以上や花粉症の時期などは鼻血が出やすくなる傾向があります。
但し、大人の場合、鼻粘膜からの出血以外に、高血圧、糖尿病、動脈硬化が原因により、鼻の奥にある太い血管(動脈)から大量に出血することがありますので、頻繁に鼻血が出る方、なかなか止まらない方、大量に出血した場合には受診してください。

【治療法】
ほとんどの鼻血は10分以内には止まるので、うつむき加減で座り、鼻の左右膨らんでいる部分を親指と人差し指で10分ほどつまんでください。
圧迫止血が最も効果的です。
上を向く、寝かす、首の後ろをトントンたたくことは逆効果です。
ご来院された場合には止血処置を優先します。とも最初に出血部位を内視鏡カメラ等で確認し、血管収縮薬を染み込ませたたガーゼ・脱脂綿を詰めて前かがみの姿勢で圧迫します。
なかなか止まらない場合は電気メスで粘膜を焼いて止血します。

※以下の鼻血は危険な可能性がありますのですぐに病院を受診してください。

・20分以上経っても鼻血が止まらない
・鼻の奥から喉に大量の鼻血が垂れ込む
・身体にあざができる
・歯茎など鼻以外からも出血している

喉の病気

【症状】
のどの奥にある咽頭(いんとう)に急性の炎症が起こり、のどの痛みや発熱などを引き起こす病気です。
咳や痰が出る、喉が痛い、ヒリヒリする、違和感を感じる、飲み込む時に痛い、違和感がある、耳が痛いなどの症状がありましたら、急性咽頭炎の疑いがあるので受診してください。

【治療法】
急性咽頭炎は自然治癒する場合も多く、基本はつらい症状をおさえる対症療法です。
咽頭の炎症を抑える薬を処方するか、細菌感染があると判断した時は抗菌薬を投与します。
また、霧状の薬剤を鼻・口から吸入することによって患部に直接薬を当てるネブライザー治療など、局所療法を行います。
【症状】
のどの奥にある咽頭(いんとう)に慢性化したものが慢性咽頭炎です。
急性咽頭炎のくり返しや、副鼻腔炎、咽頭のアレルギー、逆流性食道炎、歯の炎症などの慢性の刺激、糖尿病、貧血などの全身的な病気など、さまざまなことが原因となって起こります。
また、喫煙や飲酒、最近ではPM2.5や黄砂などの大気汚染なども原因になると考えられています。
症状は主に咳が出る、咳ばらいをよくする、痰がでる、少し声がかすれる、喉の不快感、乾燥感、詰まった感じなするなどの違和感、声がかすれるなどがあります。

【治療法】
咽頭の炎症を抑える薬やうがい薬を処方するか、霧状の薬剤を鼻・口から吸入することによって患部に直接薬を当てるネブライザー治療などを行います。
副鼻腔炎など他の病気が疑われる場合にはそちらの病気の治療も行います。
【症状】
急性扁桃炎は、舌の付け根の左右にある扁桃にウイルスや細菌が感染し、炎症を起こすことにより、高熱・赤く腫れる・喉の痛みなどを引き起こす病気です。症状は高熱、喉の腫れや痛み、首のリンパの腫れ、耳の痛み、頭痛、関節痛、倦怠感、扁桃に白い斑点のような膿が付着する、舌に赤いぶつぶつができる(いちご舌)、赤い発疹などがあります。

【治療法】
抗菌薬・鎮痛剤などの薬を処方します。痛みが強かったり発熱がある場合は、点滴を使用する場合もあります。溶連菌感染の場合は、症状がとれてからも数日内服を続けないと細菌が完全に消えないことがあります。症状がなくなっても指定された日数はしっかり飲み切ってください。症状がひどいときは入院を考慮して総合病院を紹介することもあります。
【症状】
声を酷使したり、風邪や喫煙などにより炎症を起こすと声帯の粘膜に充血が起こります。充血している時に声帯を酷使すると、声帯粘膜の血管が破れて内出血し、血腫ができて腫れた状態で声帯を酷使し続けるとポリープになります。初期症状としては喉の奥の違和感を感じます。進行すると声がかれる・かすれ声になるなどの症状が現れます。ほかに、空気が漏れるような声や、話している途中で声が続かなくなる、唾液などを飲み込む時にしみるような痛みを感じるなどの症状もあります。

【治療法】
声帯ポリープの治療は保存療法か手術療法のどちらかになります。保存療法は炎症を抑える消炎酵素剤、消炎鎮痛剤・ステロイド噴霧剤など、症状に合わせた薬剤を処方します。ただし基本的には声を出さないようにして声帯への刺激を避けることが最も有効な治療法となります。それでも改善しないときや腫瘍が疑われるときは手術を行います。全身麻酔した上でポリープを切除します。声帯ポリープは良性疾患ですが、稀に切除したポリープを病理検査し、咽頭癌が発見さる場合もあります。
【症状】
味覚障害は味が分からなくなる・舌の感覚がおかしくなるといった病気です。症状は味覚低下・消失だけではなく、いつもと味が違う、実際は何も口内にないのに味を感じる、味覚を強く感じる、悪味症(食べ物に嫌悪感を感じる)などがあります。

【治療法】
原因は色々ありますが、味覚障害の最も多い原因は亜鉛不足です。亜鉛不足の場合には主に亜鉛を多く含まれる食事をとっていただく、食事療法もしくは亜鉛を含むサプリメントを処方し服用していただきます。嗅覚障害が原因となって味覚がわからなくなることもあります。

頭頸部外科

【症状】
特に20代~50代の女性に大変多い病気です。
甲状腺とはのどぼとけの下にある蝶ような形をした臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、多すぎたり少なすぎたりしないようバランスが保たれていますが甲状腺の働きに異常があり、分泌が多すぎたり、少なかったりすると様々な症状が現れます。

甲状腺ホルモンが多い場合(主にバセドウ病):疲れやすい、汗をかきやすい、暑がり、体重が減る、イライラ感、集中力低下、息切れ、動悸、筋力の低下、手指がふるえる、希発月経(月経の回数が少なくなる)、無月経、軟便、甲状腺(首・喉元あたり)が腫れる、目が飛び出して見えるなど。

甲状腺ホルモンが少ない場合(主に橋本病):疲れやすい、寒がり、むくみ、体重が増える、眠気、記憶力低下、筋力の低下、動作が遅くなる、無排卵、無月経、便秘、甲状腺(首・喉元あたり)が腫れる、まぶたの腫れなど。

【治療法】
甲状腺ホルモンが多い(主にバセドウ病)場合、抗甲状腺剤などを処方するか甲状腺の一部または全部取り除く手術をおこないます。
甲状腺ホルモンが少ない(主に橋本病)の場合には甲状腺ホルモン剤を処方し、不足している甲状腺ホルモンを補います。
【症状】
甲状腺にできたしこりを甲状腺結節といい、そのうち悪性のものを甲状腺がんといいます。
多くの場合、自覚症状がないか、しこり以外の症状はありません。
病状が進行すると、のどの違和感・嗄声させい(声のかすれ)・痛み・飲み込みにくさ・誤嚥ごえん・血痰けったん・呼吸困難感などの症状が出てくることがあります。
転移する場合には頸部リンパ節がもっとも多く、次に縦隔、肺と広がっていきます。

【治療法】
甲状腺癌の治療には、手術、放射線治療、薬物療法などがあります。最新のガイドラインでは、非常に小さな癌であれば、積極的な治療を行わず経過観察でもよいとの方針が示されています。
これは甲状腺癌(特に乳頭癌)の進行がおそいため、無理に治療を行わないことも選択肢であると判断された場合です。
基本的には手術をお勧めいたします。近隣の総合病院を紹介いたします。
【症状】
咽頭は上咽頭・中咽頭・下咽頭と別れており、そこにできる悪性腫瘍です。
初期のうちは自覚症状がなく、進行してから見つかることも多いです。
症状としては、飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、のどからの出血、口を大きく開けにくい、舌を動かしにくい、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこりなどです。
たばこやお酒が多い人は要注意です。
また中咽頭癌はウイルス(HPV)が関係するタイプがあることがわかっており、ワクチンで予防することができます。
詳しくはお尋ねください。

【治療法】
咽頭癌の治療には、手術、放射線治療、薬物療法があります。
癌が発見された場合には連携先病院をもしくは患者様のご希望する病院へご紹介させていただきます。
治療後のフォローは当院で行うことができ、必要に応じてご相談ください。
【症状】
喉頭癌は悪性腫瘍ができる場所によって現れる症状が異なりますが、声帯付近にできる癌のことをいいます。

【声門癌】
早い時期から声のかすれがあらわれます。
声のかすれには、低いがらがら声、雑音が入ったざらざらした声、息がもれるような声などがあります。
がんが大きくなると、声のかすれがひどくなり、声門が狭くなると息苦しくなります。
また、がんから出血することにより、痰たんに血液が混じることもあります。
声門がんは、これらの症状が早いうちからあらわれるため、早く発見されやすい癌です。

【声門上部癌】
喉の違和感や異物感、飲食物を飲み込んだときの痛みがあらわれます。
癌が声帯にまで広がると声がかすれ、さらに進行すると息苦しくなります。
初めのうちは風邪による症状と似ているため気付きにくく、発見が遅くなることがあります。

【声門下部癌】
癌が進行するまで症状が無いことが多く、進行すると声のかすれや息苦しさといった症状があらわれます。
そのため、進行するまで気づきにくく、発見が遅くなることがあります。

【治療法】
咽頭癌の治療には、放射線治療、化学放射線治療、手術、薬物療法があります。
癌が発見された場合には連携先病院をもしくは患者様のご希望する病院へ紹介させていただきます。
こちらも当院でフォローすることができるため、ご相談ください。
【症状】
鼻の内部にあ癖腫瘍ができる鼻腔がん、その周りにある空洞でできる悪性腫瘍を副鼻腔がんといい、共通する症状として、鼻づまり、鼻血(少量でも)、頬のしびれ、片側だけ涙が出るなどがあります。これが、数週間にわたって「片側だけ」に続く場合は、要注意です。進行すると、眼球が飛び出す、歯のぐらつき、口蓋の腫れ、頬の腫れ、口が開けづらいといった症状が現れます。特に上顎洞がんは、初期の段階では症状が出にくいため、進行するまで気づきにくく、発見が遅くなることがあります。

【治療法】
鼻腔癌・副鼻腔癌(上顎洞がん)の治療には手術、化学放射線療法があります。癌が発見された場合には連携先病院をもしくは患者様のご希望する病院へご紹介させていただきます。
【症状】
舌の硬いしこりやただれがありますが、痛みや出血があるとは限りません。舌の動きに対する違和感や舌のしびれがある、舌の粘膜に赤い斑点(紅板症)や白い斑点(白板症)ができている、口内炎が治りにくいなどの症状がみられることもあります。また、がんが進行した場合の症状としては、痛みや出血が持続する、口臭が強くなるなどがあります。頭頸部癌全体は高齢男性に多いですが、舌癌は若い女性にもできることが珍しくないため注意が必要です。

【治療法】
癌の進行度、体の状態や年齢により異なります。手術が中心ですが、放射線治療、薬物療法を行う場合もあります。癌が発見された場合には連携先病院をもしくは患者様のご希望する病院へご紹介させていただきます。

アレルギー

【症状】
主にアレルギー性鼻炎、花粉症はアレルゲンと呼ばれるアレルギー反応の原因物質(ダニ、ハウスダスト、スギ・ヨモギ・ブタクサなどの花粉)などのアレルギーに対して、レーザー治療やアレルゲン免疫療法を行っております。

【治療法】
■レーザー治療
アレルギー性鼻炎の反応を抑えるために鼻粘膜表面をレーザーで照射し、腫れていた粘膜が凝固して鼻の中に空間が広がり、鼻づまりが解消します。
粘膜が硬化すると、外から侵入してきた花粉が付着しずらくなります。
また、照射された箇所は水分が失われるので、アレルゲンが体内に入りづらくなり、くしゃみや鼻水などの症状も抑えられます。外科的手術は違い、全身麻酔や出血のリスクを伴わず日帰りで処置ができ、治療時間も15分程度と短く済みます。

■舌下免疫療法
舌下免疫療法は、アレルゲン免疫療法(減感作療法)の一種で、アレルゲンと呼ばれるアレルギー反応の原因物質を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が重要です。
現在、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する治療が可能です。
適応はスギ花粉、ダニアレルギー共に5歳以上になります。
治療は長期間(3~5年)かかります。
スギ花粉症に対する舌下免疫療法はスギ花粉の飛散時期中は治療を開始できないため、飛散時期終了後の6月以降が開始時期となります。
ダニアレルギーの場合はいつでも開始できます。

感染症

発熱や気道症状のある方、感染症患者との接触がある方は、感染管理された隔離室にて検査および診療を受けて頂きます。症状のある方は事前にお電話にてご予約下さい。
【任意接種】
準備中

当院で可能な検査

CT検査
当院では最新の耳鼻科用コンビームCT(低被ばくCT)を導入しております。CT検査で顔面や耳の立体構造を把握することで、副鼻腔炎や中耳炎、鼻骨、頬骨、眼窩骨折などの診断に有効です。
聴力検査
周囲の雑音を遮蔽する防音室で、ヘッドホーンを両耳にあて、7種類の高さの異なる音の聞こえを検査し、難聴があるかどうか、および難聴の程度がわかります。
電子ファイバースコープ
電子スコープを用いた内視鏡検査です。通常の診察では見ることのできない鼻内、上咽頭、下咽頭、喉頭、鼓膜など頭頸部の内部を診断します。電子スコープの太さは、直径2.6mmなので、鼻から挿入しても苦痛も少なく検査できます。
超音波エコー
皮膚から超音波をあてて、皮膚の下の構造を確認します。X線などを使わないため、子供でも安全に検査できます。甲状腺などでは重要な検査になります。すぐにその場で検査できます。
横浜市中区の耳鼻咽喉科・頭頸部外科
〒231-0846
横浜市中区大和町2-48-7 ラ・メゾン11 102号室
診療時間
: 火曜午後は20:00まで
: 土曜は13:00まで
休診日: 水曜、日曜、祝日

※予約が無くても受診できますが、予約の合間に診察をしますので、
お待たせする場合がございます。ご了承ください。

※紹介状をお持ちの方は、ご来院前にお電話下さい。

アクセス
電車でお越しの方
・JR根岸線「山手駅」から徒歩3分
バスでお越しの方
・山手駅循環「大和町2丁目バス停」下車すぐ
・「大和町バス停」から徒歩約7分
自転車でお越しの方
・当院駐輪場をご利用下さい
車でお越しの方
・専用駐車場はございません
近隣のコインパーキングをご利用下さい
お問い合わせ
045-628-3810
WEB予約
LINE予約